黒：	宮沢賢治作品の朗読。そして宮沢賢治自身でもあるのか、三木ちゃまは。
	猫：	久しく聴いてなかったような声かも。　少しく、『ラヴ・レターズ』のような？
	黒：	賢治の意識は自分の内側に向かっていく感じ。どこまでも、どこまでも。
	猫：	痛々しい。
	黒：	あ、お父さんの声も、三木ちゃまが。
	猫：	賢治の精神は、どんどん鬱屈していくし、キツくなっていく感じです。
	黒：	童話、『どんぐりと山猫』、うん！あぁ〜、いいね！ 三木ちゃま、舞台やりましょうよぅ！！
	猫：	妹を亡くした賢治、どんどんどんどん、内側に入っていっちゃう〜。
	黒：	このどんどん内向きになってエスカレートしていっちゃう感じ、なんか、 他人とは思えないとこあるなぁ、宮沢賢治。 三木ちゃまの声だから、余計、そう感じるのかなぁ？
	猫：	『手紙四』　チュンセとポーセ。　少し、突き抜けてきたかも、な感じ。
	黒：	『雨ニモマケズ』　内省の果てに、遠い光を見たような。
	猫：	あ〜、終わってしまった。なんか、こういう朗読であり、賢治でもあり、 というような声は、なかなか聴くことができないので、嬉しかったです！　 三木ちゃま、『三木派』で告知してくださって、ありがとうございます。
	黒：	三木ちゃまは、なんだろう、やっぱ、積み重ねてきたものが推進力に なって、更なる高みに上って行ってる感じがするね。聴けて良かった。

	黒：	始まる前に。 高校生の春山登山訓練中の雪崩事故のニュースを知った時、 私は『幼女戦記』の雪中訓練のシーンが頭に浮かんでしまったんだ。 「登山中止の判断後、かわりに、ラッセル訓練をしよう」という提案をした 人の中に、第５話を見てた人がいないことを祈る。
	猫：	アニメは、最終回。　原作はまだ未完で、どんどん先に進んでいるらしい ので、この回は、アニメ・オリジナルに近い部分が大きいのかな？と 思います。 ターニャちゃん、参謀本部のゼートゥーアたんに直談判に来たわ。 ゼートゥーアたんやルーデルドルフたんのみならず、参謀本部の人達は みんな外出中。ビアホール行ってるって。 ターニャちゃんの血圧、怒りのあまり、軽く２００超えくらい、してそう。
	黒：	あら。レルゲンさん（声：三木ちゃま）は残ってたわ。 ターニャちゃんに声をかける。でも、けっこう苦い声なんだわ。
	猫：	レルゲンさん、ターニャちゃんと話す。 ターニャちゃんに「たしか、コーヒーと砂糖は？（入れない）」ことを確認する レルゲンさんの声には、やはり、ターニャちゃんが幼女の見た目である ことを考慮している感じがする。 戦勝祝いで、コーヒー豆、いいやつ使ったみたいだわ。うまいのかな？ ターニャちゃんに「忌憚のない意見を聞かせてほしい」って言ってるわ、 レルゲンさん。　戦争に勝った、これで終わる、と思って、ものすごく ニュートラルな気持ちで言ってるのかな？って感じの声だわ。 でも、ターニャちゃんは、すごく苦いこと言ってる。勝利を活用してないって。
	黒：	ターニャ隊の隊員たちは、ターニャちゃんの真意を見抜けてないみたい。 ヴィーシャだけは、「怒鳴りこんでいるのかも」と、すごく心配そう。
	猫：	ターニャちゃん、（怒鳴りこみに来たくせに）勝利を活用していない、 ということの意味の説明と意見表明が、抽象的でまわりくどい！！　 ほーら、レルゲンさんも、うんざりしちゃった。 ここまでの段階では、レルゲンさん、ターニャちゃんの意図がわかって ないみたい。
	黒：	ターニャちゃんが独断でブレスト軍港を襲撃しようとしたことは、 “規律違反”ってことになってるらしいわ。 レルゲンさんは、ターニャちゃんが“現場で摩擦を起こす”のを嫌がって いるし、“共和国に勝ってやっと平和になるのに、（ターニャちゃんが） 戦争を続けようとしている”と、ターニャちゃんをなじっている。 レルゲンさん、腹立たしいような声です。非常に冷静に論理的に正論を吐く。 ターニャちゃんの真意を理解してないわ！！！！ ターニャちゃんは、人間は合理性だけでは動かない、と言ってるのよ。
	猫：	ターニャちゃん、またも、まわりくどい言い方で「戦争が続く」と反論。 「論理と知識、合理的な考えは、不完全だ」と言ってる。
	黒：	「人間を“理性を欠いたケモノ”と言うのか！？」とレルゲンさんに言われ、 ターニャちゃん、「まったくもってその通り」と肯定。 プライド傷ついて怒りを感じているような声です、レルゲンさん。
	猫：	ターニャちゃん、自分の経験に基づき、「人間は、合理性よりも、感情を 優先する愚かな存在」と、語る。 「かりそめの勝利に酔いしれるべきではない。憎悪の火は消し去らねば ならない」と言い切るターニャちゃん。 ハッとするレルゲンさん。　指に挟んだタバコの灰がザザッと落ちるのが 効果的。　そこに、「南方大陸で、共和国軍残党に動き」の報。
	黒：	ドルーゴたん（声：土師孝也さん）、ネバー・ギブアップ宣言！ 土師さんのアジテーション、お流石でゴザイマス！！ ドルーゴたん、帝国への徹底抗戦を宣言。　共和国側全将兵、大喝采。
	猫：	戦争続行。帝国人民も疲弊している。 ターニャ隊の隊員は、銃を分解掃除中。うんざりしきっている。
	黒：	熟年夫婦（違うよ、ルーデルドルフたんとゼートゥーアたんだよ）、会食中。 共和国との講和は白紙撤回だって。　玄田ちゃん（ルーデルドルフ准将） 怒り狂って、お皿ぶっから返しちゃった。
	猫：	ルーデルドルフたん、南方に帝国軍を派遣すると言ってるわ。少数精鋭で、 ターニャ隊を出す、つもりらしいわ。 ゼートゥーアたん、「そうだな」と言いつつ、「我々は何かを間違っていない だろうか？」と言っている。　さらなる国が戦争に参加するとなると、無理！ ってことみたいよ。　一応わかってらっしゃるのね？
	黒：	歯ぎしりしながら女神像を見ているターニャちゃん、女神像に銃口を 向ける。発砲はしないけど。　　けっこう凄いシーンかも、ココ。
	猫：	あらら〜、南方派遣されちゃったわ。ターニャちゃん、船の上よ。 補給も増派も期待できないのだから、これは可哀そう。
	黒：	ターニャちゃん、まとめる。客観的、かつ、冷静。素晴らしい事実の把握。 帝国は他国を圧倒したが、帝国が強大になればなるほど、周辺諸国が 恐怖する。　帝国を鋭い剣に例え、周囲はその鋭さを恐れてしまうのに、 帝国は剣の鋭さに酔っていてそのことに気づかない、というような説明を しているわ。　いまや、帝国は、全ての他国から滅びることを望まれていて、 邪悪な敵！とされている、と。 「平和への願いによって、戦争は、静まるどころか、激化の一途をたどって いく。」って。　まさに。その通り！！
	猫：	アメリカでは、スー大佐の遺児（メアリー）が義遊兵に志願。 「正義」って、何だろ！？　「正義」って！？ どちらの陣営も「正義」は自分にある、って思っているんだよね。 「（正義の為に戦うわれらに）主のご加護があらんことを」って祈る。　 そして、どちらの陣営も、「平和のために！」って、戦うんだよね。 変でしょ？おかしいでしょ？「正義」なんて、都合の良い言い訳だよね。 本当に平和をのぞむなら、戦いをやめなきゃ！！
	黒：	あ〜ぁ、サハラ砂漠ですよ。　ターニャちゃん、隊員にむかって訓示。 「世界のすべてが我々の敵だ。過酷な戦闘、泥沼の戦い。 神は非情なまでに過酷な運命を与える。それが現実だ。」と。
	猫：	南方大陸に派遣されたのはターニャ大隊のみ。あまりに少ない戦力。 帝国参謀本部でも、その戦力・破壊力に疑問の声が上がる。 だが、レルゲンさんは動じない。
	黒：	ターニャちゃんは、さらに叫ぶ。 「（神を）切り刻んで豚の餌にでもしてやる。神の仕事を肩代わりしてやる。 傲慢な神を失業させてやる。では戦友諸君、戦争の時間だ。」
	猫：	レルゲンさん、参謀たちに言う。　「なにひとつとして心配は御無用。 僭越ながら申し上げます。アレはァ、幼女の皮をかぶった、バケモノです。」 ひたすら冷静、ひたすら客観的な距離感の声。感情の温かさはない。
	黒：	終わったのかァ〜。 ある程度納得がいく終わり方になっていたように思う、ターニャちゃん的に。
	猫：	レルゲンさんは、最後のセリフがアレだけに、ちょっと損な役回りだった かな？　ターニャちゃんを理解している、といえば、確かに、理解はしている んだろうと思いますよ、レルゲンさんは。
	黒：	戦争は、憎しみの連鎖を生むだけだから、やっちゃダメなのよ、ってことを ちゃんと言ってたのは、良かった。ホッとしたよ、わたしゃ。